ふつうのミーティングでも、アジャイルは有効だという話


アジャイルスクラムのやり方に大分なれたので、日常の行動に支障が出てしまうくらいだ。一体どのようなときに支障がでるかというと、普通のミーティングのときに時間軸がでてくるスケジュールのような話になったときだ。

人が意識をしないでスケジュールを話し出すと、話題になっている情報の較差からスケジュールの中で出てくる作業の完了の状態が人ぞれぞれ違って話してしまう。より詳しければ、具体的にイメージできるからリアルな作業をイメージしながら「あの作業が終わったら」とその作業を暗黙でマイルストーンとして話しがちだ。一方、情報が少ない人は、具体的な作業はイメージできないからモヤッとしたままで想像することになる。
そんな情報の較差のあるままで会話を続ければ、5分で確認できることがその情報のレベルがあっていないことの認知することからはじまるために、何倍の時間も掛かることになってしまう。

アジャイルスクラムなら“Doneの定義”は共通認識をチームで持つ。だから、作業のexitの状態がぶれない。これに慣れると、とっても気持ちがいい。余計な情報の較差のレベルあわせが“都度”必要がなくなるからだ。もちろん、Doneの定義がない場合は、最初に定義を決める必要があるが、同じ作業であれば、一度で済むし、作業の種類があってそれごとに“Done”の状態が違うなら、それごとに定義をすれば済むだけの話だ。

会話する人たち、夫々の作業の完了の定義、つまりDoneの定義が違う状態で話している場面に遭遇すると、「その作業の完了の定義は?」と直ぐに尋ねる。“Doneの定義”では通じない場合があるから「その作業の完了の状態は?」と聞く。この質問が出て始めて、ミーティングに参加している人たちの情報の較差の一部が解消されることになる。
本来であれば、ファシリテーションのコンピテンシとして持ち合わせていれば、誰と話すか、ミーティングテーマの理解度は、を自然と気付くことができるし、思いつけばこんな質問は不要なのだが実際はそうならないところにこの事象の発生の原因がある。

それは、会話する人事のファシリティのコンピテンシに依存することだが、そのコンピテンシの伸張が必要なことに気付くようにささやくことは忘れない。